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DePINとは(今後の動向 / おすすめの仮想通貨)

アマゾンAWSやグーグルクラウドプラットフォームなどの中央集権型システムでは実現することが出来なかった、分散型ネットワークがブロックチェーンの世界で開発されています。

中央集権型インフラは、特定の組織に依存したセキュリティやサービスとして成り立っています。ブランディングに依存した不透明な信頼性が企業とユーザーとの間に存在し、もし何かトラブルが発生すると、そこに単一障害点という脆弱性が露見されることになります。

また、巨大資本が支配する領域への参入障壁や、新たなイノベーションに対する柔軟性、多様性の欠如といった面においても、中央集権型システムの限界が見てきています。

貢献度が高ければ高い程(例えば高性能GPUによる計算能力の提供)より多くの報酬を得ることができ、必要とされるリソースや作業に優先度がつけられます。このことで、ネットワークは成長し、重要なタスクが優先的に処理され発展を遂げるという仕組みです。

こうした中央集権型の企業や組織に依存することなく、システムの単一障害点を排除し、リソース利用を最適化する新たなアプローチが「DePIN」です。

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BITPOINT

DePINとは

DePINとはDecentralized Physical Infrastructure Networksの略称です。日本語で表現するとしたら分散型物理インフラネットワークとなります。

DePINはGPUやファイルストレージ、ホットスポット(通信基地局)などの物理デバイスやインフラをブロックチェーン上で分散型に配置し管理する仕組みです。

そして、物理デバイスなどを分散管理することで、一極集中したAIシステムや通信インフラ、地図データ、ライドシェアリングシステムなどの既存サービスをよりセキュアに、よりコストを低下させ効率的に運用できるようになります。

従来システムの単一障害点を排除し、各種リソースを最適化する新たな基盤であり、物理的なインフラ運用の柔軟性を向上させ、効率的なリソース配分と耐障害性を高めます。

DePINのインセンティブ設計

ブロックチェーン技術を用いたDePINの各種プロジェクトでは、トークン(仮想通貨・暗号資産)に基づくインセンティブ設計が施されます。

GPUや撮影用カメラ、余剰ストレージなどの物理デバイスを提供する参加者は、対価としてトークンを受け取り、そのネットワークの成長に貢献します。

DePINの革新性が社会を変革する

冒頭から述べているように、従来Web2と呼ばれてきた中央集権的な管理によるインターネット上でのサービスに限界が近づきつつあります。

従来型の巨大組織優先の利益追求や、小さなプロダクトの参入障壁を取り除き、より多様性と小回りの利くメカニズムを社会は求め始めています。

規模の経済だけでは成しえなかった、個人や地域のニーズに合わせたローカルなサービスが、グローバルな選択肢を凌駕する仕組みがブロックチェーンにより作られようとしています。

規模の経済が追い求めてきた効率性以外の選択肢が世の中に提供されようとしています。

小さな経済規模でも成り立つようなビジネスは、個々人が必要とする小回りの利いた柔軟性を提供できます。それに加えて堅牢なセキュリティや遅延の無いスケーラビリティも併せ持った良いとこどりのシステムが構築できるのも特徴のひとつです。

DePINをはじめとするブロックチェーン技術が経済的に成立できる最小規模を引き下げることで、小規模企業のローカルサービスでも柔軟性と顧客との距離の近さから優れた業績を上げることが可能になるでしょう。

AIの電力問題の解決策となるDePIN

生成AI検索に消費される電力は、Googleなど既存Web2検索の10倍ほどになります。AIが抱える電力問題はクリーンエネルギーや再生可能エネルギーなど、様々な形で解決を試みられていますが、エネルギーインフラを支えるソリューションとしてDePINは有望な分野であると考えられます。

シンプルに考えてみましょう。AIデータセンターのGPUではなく、私たちが普通に利用しているデスクトップやノートパソコンの余剰エッジノードパワーは電力の分散化を実現できるかもしれません。

電力分散化とは、物理的な集中を回避するのみならず、時間帯での分散化も果たすことができます。

DePINの分散型物理インフラネットワークは、余剰(未利用の)GPUを使用して、バックグラウンドで計算タスクを実行できます。このことは、分散型エッジコンピューティングといった考えたかとも言え、効率的にAIが求める計算の負荷を場所と時間の双方において解決します。

DePINの分散ネットワーク参加者は報酬としてトークンを獲得でき、AIシステムは必要な電力エネルギーと計算リソースを利用することが可能となります。

未使用時間帯のリソースや活用しきれていない計算パワーなど、既存資源の利用は持続可能な環境対策と捉えることもできるでしょう。

AIデータセンターのみに頼らず、24時間365日フルパワーで使われている訳ではないエッジコンピューター(つまり私たちのPC)を提供し、エネルギーの分散利用、環境問題の解決を実現でき、なおかつインセンティブとしてトークンを得ることができる。

これこそがDePINの持つ最大の特徴であると考えます。

電力問題のみならず、中央集権的かつ巨大資本を携えたAIデータセンターやAI企業への過度の依存を分散させ、小さなプロジェクトであっても参入可能な分散という考え方は、将来の多様性とビジネスチャンスを提供するものでもあります。

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さて、分散した物理端末をネットワーク化して需給のマッチングを提供するDePIN、ここからは様々なプロジェクトを例に、DePINの分野がどのように進められているのかをご紹介していきたいと思います。

Helium (DePIN)

Helium Networkは通信用ホットスポットを提供する分散型プロジェクトです。モバイルキャリア・ワイヤレス通信を、大手キャリヤの通信費より安価に提供することを目指しています。また、サービス提供側に個人も参加することが可能で、提供者側には仮想通貨によるインセンティブが与えられます。

ブロックチェーン上に構築された分散型物理インフラネットワーク(DePIN)であり、一般ユーザーによって運営されます。個人がインフラ構築に参加し、報酬を獲得する仕組みの上に成り立つサービスと言えます。

Heliumのサービス形態

LoRaWAN(IoT向け無線通信)という技術を用いて、モノのインターネット(IoT)デバイスのワイヤレスネットワークを運用することが可能になります。宅配や各種輸送状況の追跡や、ペットの首輪やスマート照明のコントロール、GPSトラッカーなど少量データーの送信管理を行います。

また、通信事業者T-Mobileと提携し通信用ホットスポットを提供します。5G高速通信の提供者としてMOBILEというトークンが報酬として与えられます。

また、大手通信キャリヤが運営するような大規模通信用ホットスポットではなく、Helium Hotspotという小型ハードウェアルーターを個人レベルで設置する形でのサービスも行います。携帯電話基地局の役目を果たすミニ・セルタワーと呼ばれるルーターを個人が設置し、スマートフォンや携帯電話を利用していないときの空帯域を提供するサービスです。この場合はHNTがインセンティブ用のトークンとなります。

Helium Network独自の分散型ホットスポット・ネットワークとT-Mobile通信網をベースとして提供する分散型ホットスポットのハイブリッドでサービスが提供されるようです。

Helium用ホットスポットデバイスの多様化

さらに、ホットスポット用デバイスのライセンス提供行い、提携先のRAKless社が新たな機器の開発提供も開始しています。こうした取り組みは通信エリアのカバレッジに利用可能なデバイスの頼可と販売チャネルの拡大に貢献すると考えられます。

Heliumネットワークの拡大

OpenRoamingというWi-Fiの国際規格とも互換性を持たせ、多様な通信規格とも接続できるようになり、より多くの信事業者やサービスプロバイダー加入者向けにも、安全でシームレスでな接続を実現させています。

これによりT-Mobileだけではなく、Telefónicaなど他の通信事業者との提携も行われました。各サービスプロバイダーの加入者がHelium モバイル ホットスポット経由で通信データの転送が可能になるため、カバレッジ規模拡大が期待できます。さらに提携キャリヤも増えていくと予想されます。

Render (DePIN)

増大するGPUリソースの需要に柔軟に対応するために、計算能力の需要と供給(余剰の計算能力)のマッチングをRender Networkは提供します。計算能力に対する需要の高まりは、GPUの分散型処理ネットワーク(DePIN)の必要性と関心を加速させることになります。

動画作成やウェブデザイン、映画やゲーム制作、メタバースなどの分野に不可欠な技術にレンダリングがあります。レンダリングとは高品質な画像や映像、音声に変換する技術であり、例えばある物体の形状に光の当たり具合などを計算し質感を与えるものです。点や線、面といった数学的な情報を生き生きとした動画像に変換することをレンダリングといいます。

そして、レンダリングを行うためのコンピューターはとても大きなGPUパワーを必要とします。そのGPUパワーを効率よく提供するのがRender Networkです。

余剰なGPUパワーを持つノード、あるいは特定時間帯にGPUを使用していないノードの計算能力を、必要とするクリエイターへ提供するのが分散型クラウドレンダリングというプラットフォームです。

ネットワーク上でのGPUの並列処理により高速で計算を継続し、レンディングやAIディープラーニングのサービス開発・展開に適しています。

レンダリングを行おうとするクリエイターはレンダリングに必要な計算能力を容易に効率よく得ることが出来ます。また、余剰GPU所有者は提供可能な時間帯に計算能力をシェアすることでインセンティブを得ることができます。

RENDERのインセンティブ設計

GPU所有者はレンディング・コンテンツ製作者に計算能力を提供します。そして、その時のインセンティブにはユーティリティトークンのRENDERが使われます。

レンディング・コンテンツ製作者の方は、開発や運営時にGPU能力を迅速に活用できます。

Render Networkでは作業負荷をネットワーク上の複数GPUに同時分散させることで、コンテンツ制作リソースを効率的利用し、作成にかかる時間を大幅に削減できます。

RENDERのトークノミクス

ユーティリティトークンであるRENDERはGPU提供者への報酬、サービス利用者の支払いに使われます。また、運営方針に対する投票(ガバナンス)にも使用されます。

2017年よりイーサリアム上で稼働していましたが、トランザクション処理の高速化と出す代(コスト軽減)のため、2024年7月よりソラナネットワークへ移行されました。

Appleとの協業?

RENDERは米国の大手クラウドレンダリングOTOY社の支援を受けており、OTOY創業者・CEOがRENDERを率いています。

余談になりますが、Appleの公式プロモーションビデオではRender Networkのロゴが何度か表示されています。もしかしたら、将来iPhoneやMACにレンダリングコンポネントとして組み込まれるかもしれませんね。

io.net (DePIN)

前述のRENDERと同じように、io.netはソラナ基盤で稼働している分散型GPUネットワークです。

io.netは仮想通貨マイナーやデータセンターにある余剰GPUを並列処理することで、計算処理の効率化と低コスト化、拡張性を供給します。

AI機械学習など、あらゆるユースケースに対してGPU計算処理能力を提供します。特にNVIDIAがリードしたAIAI領域やRWAを主導する金融分野からの需要が見込まれます。

2023年11月に運用が開始され、エヌビディア製IOのH100sなど世界中のGPU25,000以上に接続し、AIおよび機械学習企業向けに計算処理を実施してきた実績もあります。

追い風となるGPU需要

AIの発展に伴い半導体不足や、それに伴うGPU需要の増大は今後さらに続いていくと予想されていますが、その解決策をio.netが見出そうとしています。

この領域は世界規模で発展を遂げると考えられるため、ソラナやアプトス、サンドボックス、バイナンスからの支援を受けています。調達された資金は、AIコンピューティング資源不足に対処するための分散型GPUネットワーク拡大に充てられるとのことです。

io.netのトークノミクス

ユーティリティおよびガバナンストークンとして使われるIOは、供給側としてのGPUクラスターの展開や、需要側に対するGPU計算能力の購入/供給など、io.netエコシステム内での取引手数料として利用されます。

また、IOステーキングも可能であり、ネットワークセキュリティに参加し報酬を得ることもできます。

io.netとAPTOSとの協業

io.netのAI技術と、Aptosのブロックチェーン技術を組み合わせることで分散型AIの高速トランザクション処理を実現させるための「BC8.AI」を開発しています。

分散型AIにより、AIの計算処理を複数のノードに分散させることで、より安全かつ信頼性の高いAIシステムを目指します。

また、Aptosの高性能なブロックチェーン技術を活用することで、AIモデルの推論や学習を高速に行うことも可能となります。

<仮想通貨取引所 OKCoinJapan

Hivemapper (DePIN)

Googleストリートビューのような世界地図を分散型に進めようとするのがHivemapperです。個人やタクシー運転手などが車内に設置した専用カメラで道路やその周辺を撮影し、それをマッピングデータとして地図を構築していきます。

世界中のドライバーが常時最新版の地図データで更新し続けるため、Googleよりも遥かに更新頻度が高くなります。例えば冬に積雪情報などがリアルアイムで追加されたり、道路の混雑状況もすぐにシェアされます。

画像情報提供者はHONEYトークンをインセンティブとして受け取ることができます。普段の運転で稼ぐことが出来る画期的な仕組みとなっています。またマップデータ利用する側はHONEYを支払います。

Filecoin (DePIN)

Filecoin(Fil)は、ファイルの分散型共有と保存を可能にするプロトコルを用いて、分散化されたストレージ上にデータを保存することを目指しているプロダクトです。

分散型ストレージネットワークの提供により、安全かつ効率的なストレージソリューションを提供します。既存の大手IT企業が提供する中央集権型のストレージサービスに対し、分散型ストレージはデータを複数の場所に保存します。

分散型ストレージはハッキングリスクを低減させ安全性を高め、かつ回復力の向上も集中型よりも見込めるという利点があります。

また、分散型ストレージのソリューションは、より幅広い組織や企業がデータエコノミーに参入しやすくなり、コストの大幅な削減にも繋がることが期待されています。

アンドリーセン・ホロウィッツやユニオンスクエアベンチャーズなど、著名なベンチャーキャピタルがFilcoinプロジェクトへの出資を行っています。

Filecoinのトークノミクスとアルゴリズム

Filecoinネットワーク上で余剰なストレージ容量を提供することで、Filトークンを報酬として獲得できます。

データ保存と検証はルーフ・オブ・レプリケーション(PoRep)とプルーフ・オブ・スペースタイム(PoSt)というアルゴリズムにて実施されます。

Filecoinの3つの機能

Filecoinは分散型ストレージにおいて、データ保存 / データ検索 / データ転換の3機能を提供します。既存のファイルストレージと同等の機能が分散されたネットワーク上でも利用できます。

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