前回の記事ではアルトコインとは?ということについて書いてみましたが、今回は無数に存在するアルトコイン(暗号資産)からどうやって投資対象となり得るものを探せばいいのか?、という事について書いてみたいと思います。
実際にアルトコインの投資を検討した経験を持っている方ならわかるかもしれませんが、数だけでいえばアルトコインは何千どころか、何万種類も存在します。そして、コインゲッコーなどの著名サイトに掲載されるものだけでも、毎日数十以上のコインが追加されているのがわかります。
当然、有象無象の数限りないアルトコインのなかには詐欺を企てているようなものも存在します。そのようなものを掴んでしまったら、あなたの大切な資産が一気に抜きとられてしまうかもしれません。
もちろん、アルトコインにはこれから社会を変革していく、イノベーションを起こしていくであろう技術を携えて発行されるものも確実に存在します。そのような意義あるアルトコインに投資するのであれば、今後大きくリターンを得ることが期待できます。
アルトコイン(暗号資産)選択ポイント
社会的に価値を認められるであろう、そして投資リスクに応じたリターンが期待できるアルトコイン(暗号資産)を見つけ出すには、どのようなことを確認したらいいのでしょうか?
案件銘柄に騙されるな!
まず最初に気を付けるべきポイントは、X(エックス)やYouTubeで紹介される案件対応のアルトコイン(暗号資産)には気を付けろということです。
SNSや動画サイトで暗号資産を検索すると、「これから1,000倍に上昇する〇〇コイン」などといって一斉に同じタイミングで、同じ銘柄が紹介されることがあります。初心者はついつい巧妙な語り口に引き込まれ、その気になって買ってしまいがちですが、そういった暗号資産のほとんどは上場初日に爆上げしたのち、二度と上昇出来ないようなチャートを付けて下落してしまいます。
こうした暗号資産には、発行元組織がインフルエンサーに高額な見返りを与える代わりに動画や記事をアップするように依頼されたものが多く存在します。つまり案件銘柄ってことです。
儲かるのは発行元組織とインフルエンサーのみで、騙された個人投資家は彼らの養分となり資金を失ってしまいます。
いかにも興味をそそるような内容であったとしても、それに騙されてはいけません。出来るだけSNSや動画サイトを投資情報元として信用しないことが大切です。
確かなニュースサイトから情報を入手せよ
前回記事でも触れましたが、上場された企業へ投資するような株式市場などとは異なり、アルトコイン(暗号資産)投資とはベンチャーキャピタルのようなシード市場への投資です。
つまり、四半期ごとに決算報告が義務付けられている訳でもなく、IRサイトに正しく経営方針が掲載される訳でもありません。
では、そんなアルトコイン(暗号資産)に関する情報はどこで入手すべきなのでしょうか?
第一にあげられるのは情報ソースとしては信頼できるニュースサイトです。日本語で書かれたも代表的なものを挙げるとしたら主に4つあります。
信頼できる暗号資産ニュースサイト
そのほか、金融庁の認可を受けた日本の暗号資産取引所から発出されるニュースも信頼できると思いますが、その取引所の取り扱い銘柄が中心となるため、やはり新規銘柄も含めた情報ということだと、上記で上げた4つのニュースサイトが有益かと思われます。
エックス(X)はプロダクト側の情報発信プラットフォーム
上記にて案件対応銘柄など詐欺的な情報がSNSなどで出回ることが多いと書きましたが、その反面アルトコイン(暗号資産)開発元からの情報などもエックス(X)を中心に公開されます。
では、情報が氾濫するエックス(X)のタイムラインから、プロダクト側の公開情報を正しくピックアップするための方法について考えてみましょう。
CoingeckoとCoinMarketCap
CoingeckoとCoinMarketCapというサイトをご存じでしょうか?
この2つは世界的に有名な仮想通貨マーケットの重要なデータを分析、提供するサービスサイトです。
このサイトで例えばSolanaと検索してみてください。またはトップページにて時価総額ランキング5位(2024年7月時点)で掲載されています。このSolana(SOL)をクリックすると、このアセットに関する様々な情報を得ることができます。
そのなかで、Community(Coingecko)、Social(CoinMarketCap)の項目にエックス(X)のリンクが表記されています。ここをクリックすると、エックス(X)上での公式アカウントを確認することができます。
このようにして、エックス(X)での正確なアカウントを確認・フォローし、各プロダクトの公式情報を確認することができるようになります。
また、テレグラムやディスコードもプロダクトやそのコミュニティサイトとなっているケースも多いのですが、これも同様にCoingeckoとCoinMarketCapから確認できます。
プロダクトのサイト(ホームページ)もチェック
SNSと同様に、アルトコイン(暗号資産)を開発しているウエブサイトのチェックも重要です(これもCoingeckoとCoinMarketCapにてURLを確認できます)。
ウエブサイトにはそのプロダクトのホワイトペーパーや開発/マーケティングロードマップ、トークノミクス、コミュニティなど重要な情報が網羅されています。アルトコイン(暗号資産)のプロダクトが将来どんな形で、どれだけ伸びそうなのか等々をしっかり確認し投資の判断材料にすることができると思います。
時価総額ランキングに注目
CoingeckoとCoinMarketCapのページには、アルトコイン(暗号資産)選びで重要なポイントがあるので紹介します。
投資対象としてのアルトコイン(暗号資産)を選定する際は、その時価総額を必ずチェックしましょう。
最初の方で触れたようにアルトコイン(暗号資産)は星の数ほど存在します。そして日々新たなものが発生し続けています。CoingeckoとCoinMarketCapではトップページに時価総額順にアルトコイン(暗号資産)が掲載されていますが、順位が付かない程のものを含めると1万種類以上のものまで存在していることがわかります。
順位がついているとしても、例えば2,000番目くらいの時価総額のアルトコイン(暗号資産)を投資対象とした場合、どんなことが起こりえるでしょうか?
もしかしたら、この中にダイヤモンドのごとく輝く可能性のあるアルトコイン(暗号資産)が埋もれている可能性は否定できませんが、それを確定させる方法は存在しません。
つまり運が良ければ、二千分の一や三千分の一の確率でゲットすることはできるかもしれませんが、そんなのは投資と言えません。まず間違いなく投資した資金がゼロになってしまうでしょう。
人それぞれの考え方によるのかもしれませんが、投資対象となり得るのは時価総額100位以内のアルトコイン(暗号資産)と考えるのが正しい選択だと私は考えます。
世界中の投資家が大切な資金を投資した結果が時価総額なのです。それに応じた買われる理由があると考えることができます。
そして、100位以内の時価総額であれば、将来電子ゴミとして消えてしまうリスクは低いと捉えることもできます。
人それぞれの考え方といいましたが、時価総額を200位くらいまでに広げてみた場合、リスクは高くなりますが、価格が上昇するときの利幅がより大きくなる可能性も含んでいるかもしれませんね。このあたりの考え方は、その人の投資スタイルによって変わると思います。
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暗号資産の投資判断、カテゴリーに注目だ!
暗号資産(仮想通貨)市場には特徴的な傾向があります。それは、その時々でアルトコイン(暗号資産)にはテーマとなるカテゴリーが存在するということです。
重要なカテゴリーであっても、過去(特に過去のバブル相場)で流行ったカテゴリーはあまり注目されず、その結果価格上昇もそれほど見込めなくなります。もちろん、社会的に価値あるカテゴリーであれば、過去ブームになったものでも堅実な伸びは示すかもしれません。
しかし、暗号資産(仮想通貨)にはバブル相場が訪れるごとに、大きく価格上昇が見込める新たなカテゴリーが登場します。そのトレンドを捉えることにより、大きな利益に結び付く可能性が高くなります。
注目すべき暗号資産(仮想通貨)カテゴリー 5選
- RWA
- AI
- Interoperability
- Zero Knowledge Proofs
- DePIN
これがズバリ、2024年から2025年に訪れるバブル相場で注目の暗号資産カテゴリーです!
RWA
大注目カテゴリーの筆頭はRWAです。RWAとは「Real World Asset(現実資産)」の略です。
国債などの債権、株、不動産、絵画などのアートの実物資産を暗号資産としてトークン化する技術です。
なぜ注目カテゴリーの筆頭に上がるのかと言えば、伝統的な既存金融分野が最初に着手されやすいからです。市場を動かすのは巨大資本であり、巨大資本とはブラックロックなどの資産運用会社です。資産運用会社にとっては金融分野が仕事の領域であり、最も得意で身近な分野だからです。
RWAの具体例
次にRWAが具体的にどのように応用されるのかを考えてみましょう。
ホテルを開業したいとき資金集めのために、そのホテル資産をRWAにより細分化し投資家に買ってもらいます。一般の人からすればあまりに高額過ぎてホテルオーナーにはなれなくても、それを小さな単位で売り出せば投資商品としてなりたちます。
モナリザの絵は高額過ぎて一般人には手が出ませんが、もしこれがRWA化されたら1万分の1くらいは所有できるかもしれませんよね。
暗号資産でなくとも、ST(セキュリティトークン)といって証券会社などが中央集権的なコントロールで証券化した商品もありますが、RWAの場合は分散化され証券会社などの一社のコントロール範疇ではなくなります。そのため、ブロックチェーン上でRWA化された商品をピアツーピア(個人対個人)で、24時間265日いつでも好きな時に売買する事が可能になります。手数料だってもしかしたら殆どかからなくなるかもしれません。
RWAカテゴリーに属すアルトコイン(暗号資産)
- Avalanche (AVAX)
- Chainlink (LINK)
- Maker (MKR)
- Ondo (ONDO)
もっとたくさんRWA銘柄はありますが、上記の選定ポイントは既存の金融機関や資産運用会社と提携してプロダクトが進行しているかどうかです。
特に世界最大の資産運用会社であるブラックロックが着手しているプロダクトや、成果中の金融ネットワークのハブとなるSWIFTとの連携などは注目に値します。みなさんもニュースや各プロダクトのウエブサイトなどで調べてみてください。
それぞれのアルトコイン(暗号資産)の紹介については別途記事にまとめてみたいと考えています。
AI
AIは全世界をけん引していく分野であることは間違いないでしょう。そして、もちろんWeb3やブロックチェーン、暗号資産(仮想通貨)に関連する業界もこの分野に進出しています。
世界で注目を集めるAI、このAI領域が金融市場からも注目されていることは、半導体大手NVIDIAの株価が大きく上昇したことからも明らかです。NVIDIAがリードしたAIブームから、より容易に投資できるアルトコイン(暗号資産)が注目を集めています。
単一障害点を回避する分散化技術
ところで2024年7月に発生した以下のようなニュースをご存じでしょうか
このシステム障害により世界中のITシステムを利用したサービスが停止する事態に陥っています。そして、中央集権的システムにおける単一障害点リスクが意識され、分散化システムである暗号資産(仮想通貨)を評価する声が高まりました。
こうした中央集権的なトラブルを回避し、またAIの一極集中的なGPU負荷、大電力需要を分散化させるためにブロックチェーン技術はとても重要な役割を果たします。
特に注目されいてるのは、AIシステムを稼働させるためのGPU負荷の分散化です。また、後述するDePINによりAIデータファイルの分散化とセキュリティも欠かせない技術となるはずです。
AIカテゴリーに属すアルトコイン(暗号資産)
- NEAR Protocol (NEAR)
- Render (RNDR→RENDERにリブランディング予定)
- Artificial Superintelligence Alliance(ASI)
- Injective (INJ)
- The Graph (GRT)
- Oasis (ROSE)
- Arkham (ARKM)
Interoperability(Cross-chain)
ブロックチェーンには様々な種類が存在します。もしかしたら標準化されたブロックチェーンなんていう考え方も将来現れるかもしれませんが、社会実装の手前の段階にある2024年現在、それぞれのプロダクトがそれぞれの特性の応じたブロックチェーン技術を生み出し、そこへ様々な技術を搭載しています。
ブロックチェーンの種類ということで、例えば最も有名なビットコインはビットコイン独自のチェーン上で流通しています。イーサリアムであればERC-20という独自規格に基づくチェーンを持っています。また、イーサリアムをベースレイヤーとしたレイヤー2ブロックチェーンにも数多くの種類が存在ます。そのほか、SOLANAチェーンやTON、AVAXなどのレイヤー1に属するチェーンも数多くあります。
数え上げればきりがないのですが、それぞれの機能や働きなどによってブロックチェーンが独自開発されています。やがてそれらが実用段階に入ったとき、ブロックチェーン同士の相互運用性がなければとても不便だということは想像できると思います。
そこで必要になるのがInteroperability(相互運用性)というカテゴリーに分類されるブロックチェーンや暗号化技術です。一言でいえば、さまざまな種類の架け橋を担う技術となります。
Interoperability(相互運用性)を担うカテゴリーに属す暗号資産(仮想通貨)は、その必要不可欠な機能という意味で投資資金も集まりやすいと考えています。
Interoperability(Cross-chain)に属すアルトコイン(暗号資産)
- BitTorrent (BTT)
- Wormhole (W)
- Axelar (AXL)
- ZetaChain (ZETA)
- Altlayer (ALT)
ここで挙げたInteroperability関連のアルトコイン(暗号資産)選定には私の独断と偏見が強く働いています。もっと時価総額の高いものもありますので、皆さんも探してみてください。
ちなみに海外のサイトですと、相互運用性をCross-chainと表記されることもあります。
ゼロ知識証明(Zero Knowledge Proofs)
内容確認を必要とせず、ある物事の正しさを証明する暗号化技術がゼロ知識証明です。
内容確認の部分が省略できることで、情報処理に対する負荷を軽減し処理速度の低下を防ぎます。重要な情報を伝えず、真実であることのみを証明できる仕組みです。
与えられた情報が「真実であるステートメント」ということを証明する手法で、このステートメント以外の情報を相手に伝えません。
表現を変えれば、検証者は「真である」以外の何の知識も得られず、これ以外の情報は提示されることはないということです。これにより、例えば個人情報を公開せずに、そのひとを確定させることができます。
また、「真である」というステートメントのみで、その対象を正しいと判断できる為、データを迅速に処理し、証明の生成をより安全かつ効率的に行うことが可能になります。
ゼロ知識証明のカテゴリーに属すアルトコイン(暗号資産)
- Immutable (IMX)
- Starknet (STRK)
- zkSync (ZK)
- Worldcoin (WLD)
- Mina (MINA)
- Manta Network (MANTA)
- Altlayer (ALT)
複数のカテゴリーに所属しているアルトコイン(暗号資産)もあります。ねらい目かもしれませんね。
DePIN(分散型物理インフラネットワーク)
DePINとはDecentralized Physical Infrastructure Networksの略称です。物理的なデバイスをDePINチェーン上で分散型に管理するシステムとなります。
中央集権型の機関や企業に依存することなく、システムの単一障害点を無くし、リソースの利用を最適化する。従来そんざいしなかった新しい考え方・技術です。
物理的なインフラの耐障害性を高め、効率的なリソース配分を可能にし、コスト削減に貢献できます。
DePINの具体例
いくつか例を挙げて説明してみましょう
Google Mapは世界中の地図を画像情報等と共に確認できとても便利なものですが、1社のコントロール下に置かれているため更新頻度もそれほど頻繁ではありません。また、もしGoogleがサービスをやめたという判断をしてしまうと、たちまち利用できなくなってしまうでしょう。
これに対しDePINによるサービスでは、一般車両のドライブレコーダーからの画像データをMAPに反映させます。これにより、リアルタイムに地図情報が更新され、サービスの継続性も保たれます。画像を提供した人には対象サービスのアルトコイン(暗号資産)がインセンティブとして配布されます。
また、世界各地にあるデータセンターやマイナーの余剰GPU稼働を利用してAIなどの計算処理に活用するのもDePINの技術です。世界的なGPUリソースの不足を解決できることから、今後注目され資金が集まりやすいプロジェクトとなります。
その他、スマートフォンなど通信インフラにおいても、現状は通信キャリアの運営に依存した運営になっています。これもある意味単一障害点と捉えることができます。この状況を打破するため、ひとりひとりが自分のスマートフォンを利用していない時間帯に通信回線を共有しあう検討されています。これにより自分が契約している通信キャリアがダウンしても、近くにいる人が契約している通信を利用できるようにもなります。もちろん、空き通信容量を提供している人には、対象となるアルトコイン(暗号資産)がインセンティブとして支払われます。
DePINカテゴリーに属すアルトコイン(暗号資産)
- Render (RNDR)
- Filecoin (FIL)
- Helium (HNT)
- io.net (IO)
- Hivemapper (HONEY)
※時価総額ランキングが200位以下のものも、個人的な嗜好によりピックアップしています
色々書いてみましたが・・・投資において一般的なチャート分析やファンダメンタルは欠くことのできない重要な情報です。でも、それは暗号資産(仮想通貨)のみならず、投資において当たり前の大前提条件であるため、この記事では除外しました。
注意:投資する際は自分自身で調べ、自己責任のもとに行ってください。本記事の内容はいかなる投資に対しても責任を負いません。また、投資を進めるものでもありません。
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