途中で挫折せず、目標達成まで行動を継続できる方法を知りたくはありませんか?
なぜ、途中で挫折してしまうのか、その原因を明らかにするとともに、効果的な目標の立て方、行動の仕方を解説します。大きな目標を持ち、それに向かい計画を立て、行動しようとしているかた必見です。
この記事で理解できること。
・誤った目標設定によるマイナスの影響を理解できる
・正しい目標設定が成功を導くことを理解できる
・途中で挫折せず、目標に向かい継続して行動できるようになる
これらの内容は心理学に基づく考え方であり、私も常に利用している方法です。
知らないと失敗する5つの落とし穴
3つの理解が目標の達成を保証します
では、目標の効果にはどのようなものがあるかご存じですか?目標のもたらす効果と主な役割は2つあります。
1.目標により計画や行動の方向性が定まる
言わずもがな、物事の達成には目標が必要です。目標無き、計画や行動では、進むべき方向を見失ってしまいます。
ただし、この方向性には大きな落とし穴があります。あとから詳しく説明しますが、あまり大きな目標を立ててしまうと、それ以外の選択肢に目がいかなくなり、巡り合ったチャンスを逃すことにもなりかねません。
2. 目標を立てることで、気分が高揚する
目標を立てた直後は、気分の高揚により行動力が増します。ただし、これが継続するかどうか、つまりモチベーションを保つことができるかどうかは別の話となります。
目標が達成できず、途中で挫折してしまう訳
なぜ、目標が達成できず途中で挫折してしまうのか。その訳を知りたいと思いませんか?
目標を持つことは大切です。しかし、誤った目標の立て方はあなたを苦しめ、目標達成するための行動を妨げてしまいます。そうした目標の性質を理解できれば、目標に対する考え方というものが明確になり、適切な目標設定ができるようになります。
目標の正しい立て方を理解するためには、誤った目標による弊害を知ることが重要となります。そこで、先に挙げた「誤った目標による5つの弊害」について、もう少し詳しく説明してみたいと思います。
1.目標はモチベーションを低下させる
あまりにも大きすぎる目標は、現在置かれた状況から、とても遠くにあるため、進捗を感じづらくなります。
目標を立てた直後は、その効果で気持ちが高揚します。そのおかげで、目標に向かい努力することもたやすくなります。しかし、その努力がすぐに成果に結びつくことはなく、目に見えて進捗することも少ないでしょう。かといって、あまり無理をしても、大きな失敗をしてしまうこともあります。
目標が大きければ大きいほど、目標が達成できるまでの時間も長くなります。その結果、モチベーションを保つことが難しくなり、だんだんやる気がなくなってしまいます。
モチベーションが下がってしまえば、当然のことながら行動力も低下し、結果的に目標への到達も遠くなります。せっかく立てた目標が絵にかいた餅にでもなってしまえば、幸福度の低下にもつながります。これでは、自分のための目標が、自分自身を苦しめるものになってしまいます。
2.目標はストレス要因となる
目標を立ててしばらくの間は、気持ちが高まり、やる気に満ちているものです。しかしながら、すぐに成果が現れる訳ではないので、「進捗が実感できない」、「達成感が得られない」といったプレッシャーが心を支配してしまい、心理的なストレス要因となってしまいます。
自分のための目標であるはずなのに、それがストレスに変わってしまえば、もはや達成どころではなくなるでしょう。これも、目標達成の妨げとなる大きな要因です。
目標とは未来を見る指標です。そのため、現在との乖離は、当然のことながら発生します。漠然とした目標設定と行動計画が、本人を蝕むストレス要因となれば、そこに待ち受けているのは挫折です。一度挫折してしまうと、そのことのショックにより、再度目標に向かうことは困難となるかもしれません。
3.目標により視野が狭くなる
目標は未来を見るものですが、未来は誰にも予測できないという側面があります。
今を起点に目標を立てても、その目標が長期的なものであるほど、未来予想とは異なる可能性が大きくなります。それにもかかわらず、ひとつの目標に固執してしまうということは、将来やってくるチャンスを見逃してしまうことにもなりかねません。
また、目標を設定したことで、他のゴールもある、他の選択肢もあり得るという意識が薄らぎ、視野の狭い行動につながる可能性は否めません。
現時点において、未来を的確に予測することは困難です。そして、未来は必ず変化を伴いやってきます。それにもかかわらず、画一化し、狭い視野に陥ってしまったら、変化する未来はリスクとなるだけで、チャンスを捉えることができなくなってしまいます。
しかしながら、目標とは一貫性のあるものだと主張する人もいるかもしれません。一定のルールで行うゲームなどとは異なり、未来は予測不能、多岐に渡る選択を我々に与えてくれるものです。そんな未来に対し硬直的になってしまえば、目標を持つことがリスクとさえなってしまいます。
4.目標に囚われると学ぶことを忘れてしまう
目標にとらわれすぎると、過程よりも結果ばかりに意識がいってしまいます。達成できた、達成できないといった結果にだけ固執してしまうと、その過程にある失敗から無意識のうちに目を背けてしまうものです。しかし、同じ失敗を繰り返さず、更にハイレベルの結果を出すためには、経験から学ぶ姿勢が必要不可欠です。
成績にばかり目が行き、経験や失敗から学ぶ姿勢を失ってしまえば、自ずと目標は遠ざかってしまうでしょう。
5.目標に囚われると現在を軽視する
目標をもつ事とは、未来の自分自身を求める姿です。
しかし、そこにだけ意識が行き過ぎると、現在の自分をおざなりにしてしまいます。ほとんどの場合、目標と現状は大きく乖離しているため、何もできていない現在から目を背けてしまいがちです。「いま、ここ」を軽視してしまっては、地に足をつけて行動することができません。
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安易な目標設定が、逆に目標達成を阻む要因であるということを理解できたかと思います。
それでは、私たちは目標を持たずに行動すべきなのでしょうか?
いいえ、違います。冒頭でも触れましたが、目標というものは行動の指針であり、人生に方向性を与えるために必要なものです。ただし、達成を阻む目標があるということも理解することが大切です。
それでは、どのように目標を立てるといいのでしょうか。結論を先に伝えますと、以下の3つとなります。
1.目標に幅と柔軟性をもたせる
2.目標は細分化する
3.大きな目標を忘れる
これら3つの方法を考慮した目標を設定することさえできれば、継続して行動でき、これまでより確実に目標達成することが可能となります。
誤った目標設定によりもたらされるモチベーション低下、ストレス増加、視野狭小化を回避し、失敗や経験を改善の糧とし、「いま、ここ」に最大限の力を注ぎ、目標を達成することが可能となります。
1.目標に幅と柔軟性をもたせる
長期的な目標になればなるほど、達成したときの将来像は曖昧になるものです。なぜならば、未来を正確に予測できる人はいないからです。つまり、目標には先が見通せないという性質が伴います。先々の見通しが困難ということは、結果が見通せないということです。つまり、目標とは曖昧にならざるを得ないものです。
その事に気づくことが出来ず目標に向かっても、継続した行動は困難です。未来は揺らぐものであり、行動の先々には、幾つもの選択肢が待ち受けています。そんな状況で画一的な目標を持つことは無意味です。
でも、目標には一貫性が必要なのではと思う人もいるかもしれません。もちろん、ルールが固定化されているスポーツやゲームの世界なら、一貫した行動で目標を達成することも可能です。一方でビジネスや研究開発などの世界は日進月歩、変化し続けているため、その一貫性が妨げとなってしまいます。
したがって、ある程度の方向性を決めることさえ出来れば、目標には十分な幅、曖昧性を持たせるほうが適しているといえます。
もちろん、自分は頑固に決めた目標を貫くのだという人は、その信念に従うことをだれにも止めることは出来ません。でも、行きついた先が誰からも見向きもされない商品であったり、何の役にも立たないサービスだったとしたら、とても悲しい結末となってしまいます。次からはもうチャレンジなどできないくらい、モチベーションが低下してしまうかもしれません。
幅と曖昧性を持たせた目標設定は、将来に対しより効果的で柔軟な選択が可能となります。目標が進捗し、未来に進んでいくほど柔軟な変化が求められます。この意味で、目標とは将来に対する予測を立てることであると、言い換えることもできるでしょう。将来にはいくつもの選択肢が存在します。固定された目標は意味を持ちません。
2.目標は細分化する
最終の形だけにとらわれずに目標を理解することが大切です。つまり、将来の私はこうなっているという姿だけではなく、その途中にも無数の目標があるのです。
例えば、10年という長期的な目標を立てた場合、更にそれを5年単位、1年単位、半年単位、1月単位、1週間単位、日単位に細分化します。そして、その単位ごとに目標を設定します。これまで説明してきた通り、10年、5年といった将来の目標はあいまいな設定となって構いません。そして、短期的な目標になるに従い、より現実的で具体的な到達目標を設定します。
細分化された目標に到達する都度、達成感が伴い、また次の目標に向かい行動するためのモチベーションが上がります。細分化された短期目標を達成するためには、具体的な行動計画が必要であり、達成プロセスが明確でなければなりません。
この時、忘れてはならない大切な原理原則があります。それは、「いま、ここ」の延長線上にしか未来はないということです。どんなに大きく長期にわたる目標であっても、「いま、ここ」の積み重ね以外に、目標へ到達する手段はないのです。
それが細分化された短期目標の重要性です。そして、長期目標は幅と柔軟性が伴う形で、そこに方向性を与える役割を果たします。将来に対する想像力をもって、「いまここ」に集中することで、目標達成のための継続した行動が可能となるのです。
3.目標を忘れる
柔軟性と幅のある目標設定を行い、さらにその目標を短期に細分化したら、あとは最終目標を忘れても構いません。むしろ、忘れてしまったほうが、目標による弊害から逃れることができます。
長期目標は、中期的な半年、1年単位の目標に近づいたときに再チェックする程度で問題ないでしょう。同様に中期目標は1ヶ月程度の目標到達時に見返しましょう。
将来的な目標はおおまかな方向性を指示しているだけなので、忘れてしまったほうがいいのです。プレッシャーに押しつぶされることなく、日々やれることに集中することが大切です。
短期目標達成のコツ
ここまでで、目標を持つことの弊害と、効果的な目標の持ち方を理解していただけましたでしょうか。でもまだ、「1日単位の短期目標だって、やり遂げるのは難しいのでは?」といった若干の不安が残っている人もいるのではないでしょうか。
「いま、ここ」に集中することの大切さは理解できたとしても、目標達成に関連する行動だけに専念できる訳ではありません。他の仕事もしなければならないし、家事にも追われるなど、その日毎に多くのやらねばならないタスクがあるものです。
1日の時間は限られているのに、ひとつひとつのタスクに追われてしまうと、それがプレッシャーとなり重圧となってしまいます。そんな時は、タスク管理よりもコンセプト管理が効果的です。
タスクだけに目が行くと、タスク同士が衝突してしまい、それに忙殺されてしまいます。そんなときにマルチタスクなんて考えてしまうと、何もできないうちに1日が終了してしまいます。なぜなら、人間は一度に、目の前のひとつの作業しかできないようにできているからです。
たくさんのタスクがあっても、それに優先順位をつけ、ひとつひとつこなすしかないのですが、そんなときに目標達成に直接かかわらないタスクであっても、「この仕事によって、得られることはないか」、「目標達成に生かせるスキルにはならないか」といった観念を持つことが助けになります。
どんな小さなことでも構いません。例えば、一日3回の皿洗いを各5分短縮できれば、1ヶ月で7.5時間節約できます。それだけの時間があれば、読書や勉強でスキルアップできるし、それが目標達成につながるといった捉え方がコンセプト管理です。
まとめ
「いま、ここ」に集中し、行動し続けることが目標達成の王道であり、それ以外に道はありません。朝起きたら奇跡が起きていて、大きな目標が達成できていたなんてことはあり得ません。
最後にもう一度、目標を設定する際のポイントをまとめてみましょう!!
◆目標には以下の弊害が伴うことを理解する
1.目標はモチベーションを低下させる
2.目標はストレス要因となる
3.目標により視野が狭くなる
4. 目標に囚われると学ばなくなる
5.目標に囚われると現在を軽視する
◆達成可能な目標とは
1.目標に幅と柔軟性をもたせる
2.目標は細分化する
3.大きな目標を忘れる
以上が、目標にむけ継続して行動し、目標を達成するために必要な考え方であり、方法となります。ここまで述べてきた内容は心理学に基づいたものであり、また私が書籍を執筆し、出版するときなどにいつも使っている方法でもあります。
この内容が皆様のお役に立てることを願い、筆をおかせていただきます。
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