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子供をダメにする5つの叱り方、子供を伸ばす3つの叱り方

思春期・反抗期の子供との接し方に迷いはありませんか?どうしても叱らなければならないとき、その叱り方によっては子供の将来に悪い影響を与えてしまう場合があります。

叱り方によっては、子供に悪影響を与えてしまうのではないか?

悪い叱り方により、子供にどんな影響を与えてしまうのかわからない?

適切な叱り方があれば知りたい!

小学校の高学年くらいから、中学3年生くらいのお子さんをもつお父さんやお母さんの、このような不安にお答えしたいと思います。

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子供の叱り方に迷いや不安はありませんか?

叱り方に迷いがありませんか

日々、お子さんと接する際に、ついつい反射的に怒鳴ってしまい、それを後から後悔してしまう。多少なりとも、皆さん、このような経験をお持ちではないでしょうか?

子供の反抗期は、親として神経を擦り減らす難しい時期です。仕事や家事に追われるなか、子供の態度や行為にイライラを募らせ、ストレスは溜まる一方です。

そうはいっても、やはり一番苦しんでいるのは我が子です。成長期にある子供は心も体もどんどん変化し、それにとまどい、迷い、どう振る舞っていいのか、自己処理できない状況にあるのです。

自我が芽生え、体も変化し、それに伴うホルモン分泌がアンバランスとなり、感情に揺さぶられ、自身の心をどう扱えばいいのかわからず、もがき苦しんでいる、そんな我が子の状況を忘れてはいけないと思います。

思春期、反抗期の真っただ中にいる我が子。うかつに接してしまうと逆上されたり、落ち込んだり・・・。

子供の置かれている立場や状況を理解して、そこからくる苦しみを減らし、子供の将来がより良いものになることを願い、おなじ悩みを抱えている皆様に共有させていただきたいと思います。

自分自身の対応に不安なく、確固たる自信をもって子供に接することができていますか?

親として理解しておくべき子供の叱りかた

1.叱り方を誤ると子供にどんな影響が及ぶのか
2.子供に悪影響を及ぼす叱り方とは
3.どのように叱れば問題ないのか

これらの項目について、順番に説明していきたいと思います。

誤った叱り方が子供に及ぼす影響とは

ダメな叱り方

最初に、子供の将来にまで影響してしまうような、やってはいけない叱り方についてご説明します。

子供を叱るときは、その方法について十分注意する必要があります。特に思春期の子供の心は傷つきやすく、その子の生涯にわたって影響を及ぼしてしまうことすらあるからです。一過性のことではなく、長期にわたり病みやすいメンタルとなってしまいます。

接し方ひとつで、生涯にわたり幸福感が低下してしまうことにもなりかねないということを、親は自覚しなければなりません。我が子が、自身の人生に満足感を得ることが出来なくなってしまえば、それによる弊害は計り知れません。

特に人間関係に対しては、致命的な影響を及ぼしてしまいます。良好な人間関係を構築できず相手に不信感を持つようになります。そして、他人に暴力を振るうようになったり、あるいは引きこもりになることも想定されます。

悩みの殆どは人間関係にあるということを聞きますが、そうだとすれば、人間関係への弊害は、その人間の一生を左右してしまいます。それほど子供に対する親の影響は計り知れないものです。

さらにいえば、親からの影響は、生涯にわたり子供の心に残り続けます。親から受けた仕打ちが当たり前の常識として、その子供に植え付けられてしまうからです。怒鳴られたり、暴力を受け続けた子が親になった場合、自分自身の子にも同じような態度で接してしまうでしょう。

子供に悪影響を及ぼす叱り方

子供をダメにする叱りかた

それでは、誤った叱り方とはどのようなものなのかを、具体的に説明したいと思います。

子供の将来を潰してしまう叱り方というものがあります。

1.子供のプライドを傷つける

2.子供に羞恥心を植え付ける

3.子供に罪悪感をもたせる

4.子供のプライバシーを侵害する

5.子供に恐怖感を与える

これらの項目について、当たり前と思う方もいるかもしれません。しかしながら、普段からちゃんと意識しておかないと、感情にまかせた反射的で誤った対応をしてしまうものです。

それでは、子供の将来さえ潰してまいかねない、誤った叱り方について、ひとつずつ解説してみたいと思います。

1.子供のプライドを気づ付ける叱り方

他人の見ている前で叱る、あるいは家族同士であっても、兄弟のいる前で叱ることはお勧めできません。

プライドや自尊心を損なうような叱り方をしてしまうと、子供の自己肯定感が阻害されてしまいます。

大人と同様、子供にだって、当然のことながらプライドがあります。叱るときは1対1で、なおかつ他の人に聞かれないよう配慮しましょう。子供に対しても、敬意を払うことを意識すべきです。

2.子供に羞恥心を植え付ける叱り方

ある集団に対して、その子の能力が劣っているような叱り方をすれば、それが羞恥心として心に残ってしまいます。

「兄弟の中で最も出来が悪い」とか、「同じクラスのA君は、この前の成績があんなに良いのに、あなたは何をやっているの」などといった叱り方をしても、何の効果もありません。

他の人と比べた伝え方をしても、劣等感や羞恥心が植え付けられてしまうだけです。その時の心のダメージは、成人になってから性的、あるいは社会的に影響が現れるようになります。

人前で叱って恥をかかせるような叱り方をされてしまうと、自分自身に自信が持てなくなり、現実逃避してしまうような人格に育ってしまいます。

3.子供に罪悪感をもたせる叱り方

「お前を学校に行かすために、誰が学費を稼いでいるかわかってるのか?」とか、「親の犠牲でお前の生活が成り立っているんだぞ」などといった叱り方は、子供に罪悪感を持たすだけの行為です。決して、このような叱り方をすべきではありません。

直接的な表現ではなくても、遠回しにネチネチと嫌味を言うのも避けるべきです。

罪悪感をもたせても、何ら改善にはつながりません。ただただ、その子を卑屈にしてしまうだけです。

4.子供のプライバシーを侵害する

年ごろの子供の部屋を物色し、勝手に日記を開いたり、机の引き出しやベットの下などを探るような行為をすべきではありません。

親の不安を解消したいがために、子供のプライバシーを侵害しても反発されるだけです。親に対する信頼感を失うことは間違いありません。

5.怒鳴り散らし恐怖感を与える

子供に決定権を与えず、一方的に怒鳴り恐怖感を与える行為は、絶対にやってはいけないことです。

怒鳴る行為は子供のためではなく、親のヒステリー以外の何物でもありません。思うようにならないイライラを、子供にぶつけているだけです。

経験、体力、家庭内地位のどれをとっても、親が子供より優位な立場にいることは当然です。その親が自身の感情をコントロールできずに当たり散らしたら、その子は完全に委縮してしまいます。

恐怖を与えられたことによる心的ストレスは、一過性のものに終わらず、生涯にわたり、その子に悪影響を与え続けます。恐怖感は記憶として、大人になっても潜在的に残ってしまい、強迫観念などの苦しみとなり、心に埋め込まれてしまうのです。

叱ることと怒ることの違いを理解し、親自身のイラ立ちが子供に向いていないか、常に自問自答しましょう。親から子への一方通行に陥らず、子供への思いやりをもってこそ、はじめて叱ることが可能になるのです。

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どうしても叱らなければならないときは、どのように対応すべきか

子供のためになる指摘

発育段階にある子供は、親が思う以上に善悪の判断や、それをやったらどうなるかといった時系列的な思考ができないものです。人間の脳は20歳を超えてから、やっと自身の行動に対する前後の見極めができるようになるそうです。

それでは、子供の過ちを指摘し、正しい方向性を綱得なければならない場面で、どのように対処すべきなのでしょうか。

親として自覚すべきポイントは3つあります。

1.行動自体を指摘する

2.改善案を示す

3.一貫性のある対応をする

1.行動に対する指摘を行う

精神的に追い詰めるような親の態度は、その子供の将来をダメにしてしまうことを理解できましたでしょうか。心理的に追い詰めても、その子のために叱るということにはなりません。

それでは、どのように接するべきなのか?

罪悪感や羞恥心を煽るような、相手の人格・精神を対象とするのではなく、行動自体を指摘します

「ゲームばっかりしていると、まともな仕事にもつけず、引きこもりになっちゃうよ」ではなく、ストレートに「勉強しなさい」と言えばいいのです。

反抗期で「おはよう」や、「おやすみ」の挨拶すらしない場合には、怒鳴らずに「挨拶をしなさい」とだけ言えばいいのです。

恐怖感を利用した叱り方をしないように、単刀直入に行為自体を指摘しましょう。

2.改善案を示す

親からすれば「こんなこと言わなくても分るはず」と、思うこともあるかもしれません。でも、人生経験や知識において、親と子供のレベルは全く異なることを忘れてはいけません。

まして、脳科学的にみても、子供はまだ発育段階にあります。そのため、往々にして自分本位な態度をとったり、目の前の欲を優先し、やるべき事を疎かにしてしまいがちです。

そんな状況にある相手に対し、頭ごなしに叱っても、感情的になり、話を聞いてくれないのは当然です。そして、親の目には反抗的と映るかもしれませんが、実はどう対処していいのかわからない場合もあるのです。

大人の目線で叱るのではなく、子供なりの理由があるということも理解してあげることが大切です。「勉強しなさい」とか、「お手伝いしなさい」と指摘すると同時に、最初の一歩を踏み出すための改善案もセットで伝えることが必要だと思います。

子供が歩むべき方向を伝える事さえできれば、叱ることはコミュニケーションへと昇華します。

理由も理解できないまま、ただ叱られても面白くないのは、大人だって同じですよね。

3.一貫性を持った指摘をする

行動を指摘する改善案を示すという、2つの正しい指摘の仕方を説明してきました。それは、将来を潰すことなく、子供を健全に伸ばしていくために、とても大切なポイントです。

そして、3つめのポイントは、一貫性をもつということです。

叱るときと、叱らない時がある叱る強度が毎回異なるといったことを、子供は敏感に見抜きます。

そうはいっても、親だって家事や仕事に追われ、適切に対応できないといったこともありますよね。そんな時は、簡単な手書きでもいいので、叱る対象(行動・行為)と、伝え方の強さについてのメモを作ってみてください。

「この前は叱られたのに今回は何も言われなかった」とか、「いままでこんなに強く言われたこと無かったのに」など、親の叱り方に子供は敏感に反応するものです。ぜひ、叱り方に関するメモを作ってみてください。叱り方に対する一貫性が生まれます。

一貫性という意味でもうひとつ、子供を叱ったのと同じ内容で、親が指摘を受けることがないように注意しましょう。子供には「ちゃんとテーブルで食べなさい」と叱っておきながら、親が寝っ転がって煎餅を食べたりしたら、説得力ゼロということになりますよね。

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最後に

体罰というものが容認されていた時代もありました。私の子供時代は、親も学校の先生も、非常に厳しく、時には暴力をもって子供をしつけることが当たり前に行われていました。

しかしながら、体罰や暴力的な言葉は、何一つ良い影響を与えないということが、脳科学的にも統計学的にも証明されています。まさに百害あって一利なしという言葉通りで、恐怖を与える行為は、子供を卑屈にさせてしまう、または暴力的にしてしまうだけなのです。

その影響は後々まで残り、その子が大人になっても社会になじめず、将来にわたる苦しみの原因となってしまいます。

また、厄介なことに、自分正義を貫くためには、特に家族など近い関係の人に程、怒鳴り声をあげてでも叱りつけるべきといった、誤った観念が植え付けられてしまうことさえあります。その結果、その子が親になってから、自分自身の子供にも暴力をふるってしまう傾向が強くなるそうです。

親からの悪影響が、その子の生涯を左右してしまいます。

子供の置かれている立場や状況、更には心の苦しみまでを理解しようする親の意識がとても大切です。叱るとは親の感情に任せて子供の心を否定することではありません。子供とのコミュニケーションの一環として「行動や行為を指摘する」というのが叱るという行為です

少しでも、皆様のお役に立つことができれば幸いです。

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