ビジネスやサークルの場で、あるいは何かのプロジェクトで目標を達成させようとする際、チームメンバーの主体性を十二分に発揮させることは、結果を出し成功するために不可欠な対応です。
この記事では、反感を買うことなく、いかに相手の主体性を引き出すかについて解説します。
メンバーの主体性を引き出し、成功に導く7つのポイント
チームで目標を立て、それを達成しよとするとき、当然ながらメンバーひとりひとりに役割分担が発生します。
あなたがチームのリーダーを任せられたとき、メンバーを適切に誘導し、各自が主体的に仕事をしてくれるように統制する自信はありますか?
直接、個々の作業を命令して反感を買ってしまうこともあり得ますし、何よりもメンバーを指示待ちの体質にしてしまっては、納得のいく成果を出すことが困難となるでしょう。
出来ることなら、メンバー各自が主体的に動き、独創的なアイデアを出しあい、効果的にプロジェクトを推進したいと考えますよね!!
この記事にて、相手の主体性を誘導し、メンバー自らが活き活きと仕事を遂行できるようにするための、7つのポイントについてお伝えしたいと思います。
主体的に選択し行動したいと、相手に思ってもらうためには
相手の主体性を引き出すために、何をすべきなのかの全体象をお示ししたいと思います。以下の項目をご覧ください。
2.リスクを把握してもらう
3.方向性を意識してもらう
4.相手に主張してもらう
5.根拠、知識の正しさを認識してもらう
6.第三者視点で考えてもらう
7.結果を予測してもらう
1.考え方を明確にする
まず、これから取り組もうとしている課題に対し、前提を理解してもらうことから始めます。パートナーであるチームメンバーと以下のような会話をしてみましょう。
◇なぜ、あなたはそのように仮定したの?
◇あなたの考え方は、どのような過程を経て導き出されたの?
◇いまの考え方以外に、何か想定できることはない?
2.リスクを把握してもらう
パートナーの自主性に任せるとは言っても、相手の性格次第では思わぬ方向に突っ走ってしまい、間違った対応をしてしまうことも考えられます。
そこで、相手が負える責任の範囲で判断・行動してもらうために、逸脱してはいけない境界線をしっかりと理解してもらうことが必要になります。
もちろん、それを上から目線で伝えるのではなく、相手に自ら考えてもらいながら、活動範囲を理解してもらいます。
◇失敗がもたらす最悪の事態はどんなこと?
◇失敗するとしたら、原因は何だと思う?
◇どうすれば、失敗の原因をつくらずに済むと思う?
3.方向性を意識してもらう
課題に対する考え方や、取り組みにおけるリスクが理解出来たら、次のステップは正しく方向性を理解してもらう事になります。
課題解決のため、方向性を見定めてもらうために、以下の様な質問をしてみましょう。
◇解決するのは簡単? それとも難しそう?
◇課題解決のためには、どのような過程があると思う?
4.相手に主張してもらう
方法性が定まり、実際に解決策を検討する段階になれば、メンバーの意識の中で意見や主張などが芽生えてくると思います。
その際に、相手の言葉に耳を傾けつつ、意見や主張の出所を探ってみましょう。
◇その意見に影響を与えたものは何?
◇どうやってその考えに至ったの?
◇そう感じた理由はどんなこと?
5.根拠、知識の正しさを認識してもらう
相手の意見や主張を聞くことが出来たら、そこに明確な根拠や、正しい知識があるのかを確認しましょう。
◇他に必要な情報ない?
◇どうやってその結論に達したの?
◇考え方を疑ってみる価値はない?
6.第三者視点で考えてもらう
検討が進むにつれ、自分自身の考え方にプライドや自信が伴ってくるようなフェーズがあります。
人間には、どんな人にでも少なからずバイアスという認知の偏りがあるものです。相手の考えや意見から、独りよがりの思い込みを排除するよう対処しましょう。
◇もし他のメンバーに反論されら場合、どう対処する?
◇代替案はあるの?
7.結果を予測してもらう
相手の持っている意見アイデアが、どのような結果をもたらすかを自発的に考えてもらうため、以下の質問をしてみましょう。
◇どのような結果を予想しているの?
◇その方法でうまくいく確率はどのくらい?
◇もしうまくいかなかったときの代替案を教えてくれる?
◇想定している結果になったとき、それに伴い他に何が起こる? そう思う理由は?
相手の主体性を引き出し、能動的に考え行動してもらうための、7つのポイントについて説明させていただきました。折に触れ試してみてはいかがでしょうか。