<初心者による、初心者目線でのラジコンカーセッティングノート>
今回はサスペンションに用いるダンパースプリングとダンパーオイルの関係について調べてみました。
サスペンション次第でラジコンカーの走破性、ロール量、荷重移動する際のタイミング、更にはステアリング操作性が大きく変化します。
このような意味からサスペンションはとても重要なパーツと言えます。
ダンパースプリングとダンパーオイル
サスペンションの機能を左右するスプリングとシリコンオイルには、それぞれに硬さ・柔らかさがありますよね。
みなさんは、スプリングの硬さやシリコンオイルの粘度をどのような基準で選択していますか?
それ以前に、スプリングやダンパーオイルの役割や関係性がわからないと、それがどんなことに影響するのかも理解しずらいのではないかと思います。
スプリングの場合は直感的にどのように機能しているのかを捉えやすいかもしれませんが、ダンパーオイルの機能ってスプリングの果たす役割とどのように違うのでしょうか。
スプリングとダンパーオイルは補完しあう関係
スプリングは段差を乗り越えた時や、コーナリングの際に沈み込んだサスアームを元の位置に戻すという役目を持っています。
スプリングが縮めば、もとの状態に戻ろうとしますよね。
そのときに、スプリングだけだと元に戻ろうとする力が強く、振動が発生してしまいます。縮んだスプリングが落ち着きを取り戻す増すまでの間、ビヨンビヨンと反動を繰り返します。
その反動力を減衰させるのがダンパーであり、ダンパーオイルがスプリングによる衝撃を減衰させる役割を担っています。
スプリングだけだとカーブを曲がるときやギャップを乗り越えたときの車体の挙動が不安定になります。それを補うのがオイルダンパーです。
スプリングの硬度
参考までにスプリングの硬度について触れておきたいとこもいます。
スプリングの硬度(ハード/ソフト)は太さ・巻き数・直径で決まります。
スプリングの針金
スプリングを形作っている針金が太ければ硬く、細ければ柔らかくなります。
スプリングの巻き数
スプリングの巻き数が少なければ硬く、巻き数が多ければ柔らかくなります。
スプリングの直径
スプリングの直径が小さければ硬く、大きければや柔らかくなります。
ダンパーオイルの硬さ
ダンパーオイルの硬さについては、主にCSTとWTといった単位で表され、メーカーによりどちらの単位を採用しているかが異なります。
どちらの場合でも、数値が大きくなる程硬いシリコンオイルとなります。
サスペンションのセッティング
サスペンションを構成するスプリングの強さやダンパーオイルの粘度は、どのような考え方で選択するのがいいのでしょうか。
これについては、オンロードなのかオフロードなのか、スピードを出すのか、クローリングをするのかなどで違ってくると思います。
でもやはり車という意味においては、直進とブレーキング、コーナリングという基本は変わらないはずです。
その意味で、ラジコンカーのタイプによらず、基本となる考え方を私なりにまとめてみたいと思います。
ただし、考え方は千差万別、これが唯一のものだということはありません。ひとつの選択肢、参考情報ということでご理解ください。
オーバーステアにしたいとき
セッティングの一例ということにはなりますが、例えば今よりもカーブを曲がりやすい調整をしたい場合は
- フロントスプリングをソフトに
- リアスプリングをハードに
- フロントダンパーオイルをハードに
上記のようなセッティングになるのではないでしょうか
アンダーステアにしたいとき
コーナリングで転倒しやすい場合など、すこし曲がりずらい設定をしたくなる時があると思います。
こんなときは
- フロンスプリングをハードに
- リアスプリングをソフトに
- フロントダンパーオイルをソフトに
もちろん、上記例は机上の考え方であり、これを基準に実際の走行による検証はいうまでもありません。
また、オイルやスプリングの硬さを前後をそれぞれ違うものにするのは問題ありませんが、左右は同じにしなければ操作が困難になってしまいます・・・念のため。
ラジコンカーセッティングノートは以上となります。
引き続きよろしくお願い致します。
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